2018/05/30

デッドプール2

この世はアメコミヒーロー映画が乱立する戦国時代。その中でもひときわ異色の香りを放つ珍ヒーロー『デッドプール』がついにスクリーンに帰ってきました。

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続編には、むやみやたらとスケールだけを広げようと空回りしてしまうパターンと、むしろ『ターミネーター2』みたいに大化けしてしまうパターンとがありますが、本作に関して言えば完全に後者でしょう。いやあ、本当に面白い仕上がりでした。相変わらず過激だけれど、すべてを捧げ尽くすライアン・レイノルズのサービス精神と、どこまでもアイディアを詰め込むデヴィッド・リーチの演出が相まって、素晴らしい笑いとアクションのケミストリーが生まれていた。ちょっと感動を覚えるほど。

そんな『デッドプール2』のレビューを映画.comに書きました。この映画が気になっている方は是非チェックしてみてくださいませ。

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2018/05/06

ホース・ソルジャー

思えば最近、ジェリー・ブラッカイマー製作の映画にお目にかかる機会がめっきりと減った。90年代から00年代にかけて、特に『ザ・ロック』や『アルマゲドン』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの頃は、あの道脇の木に落雷するプロダクションマークが映画の高揚感を否応なく高める序曲の一部だった気がする。同じような勢いが再来することはないにしろ、久方ぶりに「そうそう、このノリ!」と笑みがこぼれそうになったのが『ホース・ソルジャー』だ。今回は想像力を駆使した荒唐無稽な戦場アクションというわけではない。きちんと史実に基づく、それも9.11以降のアフガン戦線において長らく軍事機密として伏せられてきた内容の映画化だという。

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原題を『12 Strong』と銘打っている割には、12人のキャラクターを満遍なく印象付けるには尺も描写も足りない。が、少なくともクリス・ヘムズワースとマイケル・シャノン、それにマイケル・ペーニャあたりの個性は彼らの演技力も相まって実に際立っている。絶妙な呼吸や些細なやり取りで怒りや戸惑いやおかしみを分かち合うヘムズワースとシャノンの関係性は本作のまさに大黒柱となる部分だ。それに上官役としてブラッカイマー映画の常連であるウィリアム・フィクトナーが顔を出しているのも嬉しいところ。気になって調べると、フィクトナーもすでに還暦を超え、ブラッカイマーに至ってはもう74歳だという。そりゃ、製作本数が減少するわけだ。

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2018/05/01

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー

映画.comにて『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』のレビューを執筆しました。ご興味おありの方は是非ご覧ください。

本作は北米のオープニング週末興収にて2億5570万ドルという桁違いの数字を叩き出し、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を上回る歴代最高記録を樹立しています。これから興収がどれくらいまで伸びていくのか見当もつきませんが、きっとこれまた北米興収のトップに君臨する『フォースの覚醒』(9億3660万ドル)を脅かすほどの猛追を見せてくれることでしょう。

*ちなみに時間軸からすると本作の直前に位置する『マイティ・ソー バトルロイヤル』のレビューも執筆しておりますので、参考までにご覧いただければ幸いです。

さてさて、上記のレビューは基本的にネタバレなしで書いていますが、でも実際問題として今回の『』アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は、見た後にどうしても今後の展開を予測してあれこれ語りたくなる映画でもあります。以下、結末にモロに触れていますので、本編をご覧になった方のみ、個々の責任のうえでお読みください。


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2018/04/17

レディ・プレイヤー1

スピルバーグのフィルモグラフィを紐解く時、最も重要なのは「『シンドラーのリスト』と『ジュラシック・パーク』をを同一年(1993)に送り出したこと」だと私は思っている。『シンドラー』の撮影があまりに精神的に堪えるものだから、しょっちゅうロビン・ウィリアムズに電話して笑わせてもらっていたというのは有名な話だが、この二作を同時期に撮ったのに、何らかの「振り子作用」があったのは確実である。

ふとそんなことを思い出したのは、『ペンタゴン・ペーパーズ』と『レディ・プレイヤー1』もほぼ同時期に生まれたからだ。片や今の時代に必要な圧倒的なまでのリアリズム映画であり、片や実写撮影のみならずCGを駆使してイマジネーションを炸裂させた映画。実のところ『レディ・プレイヤー1』は2016年に実写部分の撮影が行われ、その後、膨大なCG作業の仕上がりを待つ間、スピルバーグは2017年に驚くようなスピードで『ペンタゴン・ペーパーズ』を撮り上げたのだとか。今のタイミング、この組み合わせでなければ生まれ得なかった正反対の双子、というのは言い過ぎだろうか。

さて、そんな本作を恐る恐る紐解くと・・・冒頭から未来世界なのになぜか80年代の空気が吹き込んでくる。懐かしき「Jump」が流れ、さらにTears For Tearsの「Everybody Wants To Rule The World」のイントロが流れ出した時には、前に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のオープニングで10ccの「I’m not in Love」が飛び出した時みたいに驚いて胸の内側がジワッと湿り気を増していくのを感じた。

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2017/12/15

キングスマン ゴールデン・サークル

映画.comにて『キングスマン ゴールデン・サークル』のレビューを執筆させていただきました。前作で銃弾に倒れたコリン・ファース演じるハリー・ハートも大復活。組織崩壊の危機に瀕したメンバーらが、はるかアメリカの地で繰り広げる新ミッションを描いた快作(ある意味、怪作かも)です。

そういえば、コリン・ファースとパディントンにも不可思議な繋がりがあって、実は当初、パディントンの声を担当するのはベン・ウィショーではなく、このコリン・ファースだったのだとか。しかし、いざ声を吹き込んでみると「ちょっとイメージが違うかな」ということになり、監督、プロデューサー、そしてファースが話し合った末に降板したそうです。

『キングスマン』で響くファースの声は相変わらずその深みにうっとりとしてしまうほど。『パディントン』の第三弾あたりでひょっこりと登場するなんてことにならないだろうかと、密かに期待しています。

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2017/11/17

アトミック・ブロンド

シャーリーズ・セロンの快進撃は止まらない。かつてバレエダンサーとして研鑽を積んだ身体性が、『マッドマックス』に続いて凄まじいアクションを繰り出す痛快作『アトミック・ブロンド』について書いています。一本目は「シャーリーズ・セロンが邁進する妥協なきフューリー・ロード」。二本目は「80年代ヒットナンバーが彩る、ベルリンの壁崩壊へのカウントダウン」。ぜひご覧くださいませ!

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2017/10/18

バリー・シール アメリカをはめた男

トム・クルーズ主演の最新作『バリー・シール』について書きました。原題は"American Made"。

70年代から80年代まで、CIAに要請されて影いろんなことに手を染めていた男の物語。南米に武器を供給して、帰りに麻薬を輸送機にいっぱい積んで帰るみたいな無茶苦茶やってるのに、おとがめなし。それでいて温かい家庭人。無茶苦茶なお金が転がり込んで、居住している小さな町が潤って経済的発展を遂げて、逆に関係各所から怪しまれるという奇妙奇天烈な流れ。トムだからこそこの程よいニュアンス(悪人か善人かの線引きが難しいキャラ)が体現できたのだと思います。

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2017/09/24

ベイビー・ドライバー

今年観た中でも1、2位を争うくらいに心躍った快作『ベイビー・ドライバー』。ここのところなかなかブログを更新する機会がなかったのですが、今更ながらではあるものの、映画.comにて執筆したこの作品のレビューをリンクさせていただきます!検索してみると、まだまだ上映館は残っているみたいですね。もしもまだご覧になってなく、お近くの劇場で上映している際には、是非このチャンスを有効活用してくださいね。きっと鼻歌まじりでステップ踏みたくなるはず。

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2017/07/15

忍びの国

リアルサウンドにて『忍びの国』のレビューを執筆致しました。すでに公開から2週間ほど経っていますが、本作を受けて感じたことを書かせていただいております。

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2017/06/14

キング・アーサー

映画.comにてガイ・リッチー監督作『キング・アーサー』のレビューを執筆しました。

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『ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』の頃は全くの異色の存在だった彼が、今や『シャーロック・ホームズ』や『キング・アーサー』といった英国のお家芸ともいうべき題材を担っていることに全くもって驚きが隠せません。とはいえ、彼はあくまで自分の慣れ親しんできた独自のノリとリズムを使ってこの英雄伝説を描いていきます。そこがこれまでと違って新しいところ。

海外評を見たところ、どこもおしなべて批評家受けは悪いようですが、しかしRotten Tomatoesを見ると、観客側の支持は75パーセントを超えるという不思議な現象が起きていることに気づかされます。決して完璧な映画とは言えないけれど、それなりの楽しさには満ちている作品です。

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