2020/08/28

文藝別冊「ポン・ジュノ」特集号

文藝別冊「ポン・ジュノ:『パラサイト 半地下の家族』で頂点を極めた映画の怪物」に寄稿させていただきました。

Kawade_bungei

ようやく手元に届いたので中をめくってみると・・・とにかく、すごい書き手の方ばかりなので、僕が書いた部分は取るに足らないものだなあと本当に落ち込むばかりなのですが(ほんとこのところすぐに落ち込みがち)。

それでも、ポン・ジュノ作品の中でも大好きな『ほえる犬は噛まない』についてみっちりと書けたので充実感でいっぱいです。ラストシーンにもがっつり触れておりますので、一度、映画をご覧になられてからお読みになられることをお勧めいたします。

というわけで、本屋さんで見かけた際には、ぜひ手にとってご覧いただければ幸いです。何卒、宜しくお願いいたします。

 

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2020/07/01

真利子哲也監督インタビュー

定額制の映画配信サイト「シネマディスカバリーズ」にて真利子哲也監督のインタビュー記事が公開されました。Vol.1からVol.3まで実に1万字を超えるボリュームになっていますが、Vol.1は今のところ会員登録などせずにどなたでもご覧いただけるようです。

私が監督のことを知ったのは真利子さんの藝大大学院の修了作『イエローキッド』が劇場公開される頃のこと。すごい才能がいると耳にしてマスコミ試写で拝見し、その面白さと激しさにぶったまげたのを今も生々しく覚えています。試写会が終わって監督らしき方がいらっしゃるのを見て一瞬勇気を振り絞って声をおかけしてみようかと思いましたが、引っ込み思案な性格が発動してしまい、足を踏み出すことができませんでした。あれから11年。まさかこのような形でお目にかかることが叶うとは。1時間半もの間、実に刺激的で興味深いお話の数々をお聞きすることができて、本当に光栄でした。心より感謝しております。

ただいま「シネマディスカバリーズ」では真利子哲也監督のレアな作品5本を配信中です。ヒリヒリするほどの魂のぶつかり合いが刻まれた長編作『ディストラクション・ベイビーズ』や『宮本から君へ』などに比べると、これらの配信作5本は全くタイプが異なるように思えるのですが、しかし紛れもなく同じ監督の手によってこの世界に生み落とされた作品たち。一本一本がとにかく面白いんです。とくに個人的にはセルフドキュメンタリー作『車のない生活』と『アブコヤワ』の突き抜けた語り口に度肝を抜かれました。加えて、監督ご本人による作品コメントやインタビュー内での言葉を通じて、より様々な視点から真利子哲也ワールドをご堪能頂けるのではないかと思います。是非この機会にご覧ください!

 

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2020/04/09

クーリンチェ少年殺人事件(1991)

新作公開が軒並み延期となり、映画.comの新作レビューもしばらく休止状態となっていたのですが、このたび映画史に輝く名作のレビューを次々と上げていくこととなりました!
で、このたび私にが担当させていただいた作品がすごかった。「クーリンチェ少年殺人事件」(リンク先でレビューを読むことができます)という伝説の台湾映画。タイトルだけ聞くとちょっと怯えてしまいますが、いざ動画配信サービス(google play、青山シアター、ビデオマーケット)で見始めると、少年時代のなんとも言えないみずみずしい思いと複雑な思いが織り交ぜられた作品であることに気づきます。激しく、切ない、1960年代が舞台の青春映画です。

ただ、この映画、タイトルだけは有名なのですが、いざ見るとなるとハードルが高い。というのも、映画の長さが236分あるのです。約4時間!いやあ、見ました。非常事態宣言が出されるまさにその最中、見ました。多分、私、この映画、生涯忘れないと思います。そしてやはり、素晴らしかった。。。

ご興味ある方は是非覗いてみてくださいませ。よろしくお願いいたします。

 

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2020/03/24

『フェアウェル』

ゴールデングローブ賞で主演女優賞を獲得した傑作『フェアウェル』についてレビューを書かせていただいております。ご興味ある方はご覧いただければ嬉しいです。

この映画に出会えて本当に良かったと、素直にそう思える一作。優しく、柔らかな気持ちになれて、心の中に栄養がスーッといきわたっていく・・・そう書くとなんだか胃薬の宣伝みたいですが・・・自分の本心は刻一刻とアップデートされる世界ニュースよりも、むしろこのような心の栄養を求めていたんだな、と改めて感じました。

Farewell

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2020/03/17

「The Fall 落下の王国」

ターセム・シン監督作『落下の王国』について書かせていただきました。公開時にも、この一筋縄ではいかない語り口に魅了され、「物語の湧き上がってくる場所(本作では、人と人とがふれあう狭間に”物語内物語”が生じていく)が面白い」と知人と語り合っていたのですが、その映画作りの裏側はもっと一筋縄ではいかないものでした。お時間ある方はぜひ、作品鑑賞と合わせてお読みいただければ幸いです。

ところで、本作はターセム監督が「この人と結婚して生涯を共にしたい」と心から願っていた恋人と破局を迎えたのを機に、制作が始まったとのこと。様々な映画の裏話を覗いていると、映画監督の中には自分の強みや長所よりもむしろ「何らかの苦しみや自分の弱さ」をバネにしてとんでもない名作を作り上げる人が多く、これは一体なんなんだろうな、と思わされます。

例えば、スピルバーグは自らの映画作りの原点について「僕はただ怖いと感じてるものを自分から取り出したかっただけだよ。(中略)怖くなくなって正視できるようになるから。そしたらやがて、自分がちょっとモンスターなものだから、みんなにも怖がってもらおうと思い出したんだ」「だから、僕にとっては(映画作りは)一種のセラピーだよ。自分の暮らしから追い出して、あなたがたの真ん中にドカンと置いてみた、みたいなこと」(J.リプトン著「アクターズ・スタジオ・インタビュー」2010/早川書房/酒井洋子訳)と語っています。

自らの感受性をうまく転換させて別次元へと放出する。あるいは、苦しみから少しずつ抜け出していく過程、魂が抜け出すかのように自分をどんどん俯瞰して見つめることで、そこに何らかの”表現すべき世界”が立ち上がっていく・・・そういった幾つかの心理的、精神的な作用すら思い浮かびますが、つまるところ私たちの苦しみや悲しみというものは、常に大きな力にもなりうるということなんじゃないかな、とぼんやり考える午後。

 

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2020/03/09

『コロンバス』

3月14日より公開を迎える劇映画『コロンバス』にとても心奪われました。

 

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2020/01/18

ほえる犬は噛まない

現在、大ヒット公開中の『パラサイト』。お隣の韓国からとんでもない映画が現れたと専らの評判です。人ごみをできるだけ避けたい私は、一時間以上も前から行列をなすと言われていたこの映画のマスコミ試写に臨むことができませんでした。そんな中、ベテランの批評家の方とお会いした際にこの映画をご覧になったというので「如何でしたか?」と尋ねたところ「いやあ、やっぱり日本とは違うよね。一体全体、どうやったらあんなすごい発想が生まれるのか。発想力というか、企画力というか、映画文化の土壌というか。決定的なものを見せつけられた気がする」とおっしゃっていたのが印象的でした。

そうしているうちに『パラサイト』はアカデミー賞の様々な部門にノミネートされ、さらなる話題の最先端を独走中。このタイミングで私の中で無性に懐かしくなったのが、ポン・ジュノ監督の長編デビュー作『ほえる犬は噛まない』です。渋谷のミニシアターで本作を鑑賞した時の、日常の中で宝物を見つけたかのような幸福感が未だに忘れられません。CINEMOREに『ほえる犬は噛まない』について書かせていただきましたので、ご興味ある方は是非ごらんください。

CINEMOREでは他にも様々な映画について執筆しております。こちらの一覧リストをチェックしていただけると、気になる作品や記事が見つかるかもしれません。すでに120本くらいは書いているはず。本年も地道に続けていければと思っています。ぜひ宜しくお願い致します。

 

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2019/10/29

『象は静かに座っている』234分の衝撃

中国映画「象は静かに座っている」のレビューを執筆しました。この作品、なんと尺が234分もあります。しかしながらいざ見始めると思い切り没入してしまい「長い」なんて微塵も感じることがありません。映画や物語は主人公や私たちが辿る一つの旅のようなもの。この道のりを乗り越えていざなわれる場所は一体どこなのか。その果てで、私たちの心には一体どんな思いが発露するのか。切実な内容ではあるものの、ラストシーンを迎えた時、もう一つの違う自分と出会えたような気持ちが込み上げてきました。個人的には2019年で最も熱狂した映画体験かも。この気持ち、生涯忘れることがないと思います。

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2019/09/24

「ホームステイ ボクと僕の100日間」(2018)

あの傑作アニメの原作が海を越え、なんと今度はタイで実写映画化。文化や日常が丁寧に(タイ式に)翻案されて、とても見応えのある作品に仕上がっていました。そんな新作「ホームステイ ボクと僕の100日間」について映画.comでレビューしています。気になった方は是非お読みください!

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2019/09/04

第11回福岡インディペンデント映画祭 3日目

■いよいよ最終日。中洲川端から六本松まで走ろうかと思ったが、外へ出てみるとあいにくの雨。地下鉄で会場へと向かう。この日は日曜日ということもあり、会場の福岡市科学館内は目をキラキラと輝かせたお子さん方でいっぱいだった。もちろん彼らは映画祭を見に来たわけではなく、各種展示スペースや、プラネタリウムを兼ねたドームシアターへと吸い込まれていく。そんな流れに抗うように、私は今日もサイエンスホールを目指し、ここでひたすら映画を観る。

 

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