2012/11/03

【興行】007がUK新記録を樹立

世界で続々と封切りを迎えている『007 スカイフォール』。そのお膝元であるイギリスでは公開後7日間の興行収入が3720万ポンド(6000万ドル)に達し、2011年の『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』の3570万ポンド(5700万ドル)を越えて、このタームにおけるUK新記録を樹立したことが分かった。

本作が2Dであることを考えると、観客数の面で3D上映だった『ハリー・ポッター』最終章を更に凌駕していることになる。

世界興収では8300万ドルに達しており、11月9日にアメリカ公開を迎えた後に、さらにどれくらい興収が膨らんでいくのか注目したいところだ。

ちなみに筆者も先週試写してまいりましたが、文句なく面白い!そしてこれまでのボンド作品に比べて最も格調高くロンドンもふんだんにフィーチャーされ、「ロンドン・イヤーの締めくくりにふさわしい作品」との売り文句は言い得て妙だと感じました。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

2012/10/10

【NEWS】Deadline親会社がVarietyを買収完了

先月末にも噂が持ち上がっていたことがついに現実となった。米老舗エンタメ流通紙として1905年より歴史を刻んできた"Variety"が、新興の映画ブログメディアにして圧倒的な人気を誇る米Deadlineの親会社であるペンスキー・メディア・メディア・コーポレーションに買収されたのだ。これによって映画情報メディアの勢力図が大きく書き換えられることになりそうだ。

BuyVarietyはいまだ抜群の知名度を誇ってはいるものの、このデジタル時代においても伝統的な日刊紙スタイルを継続させ、ウェブ上での情報閲覧も課金制にするなどの排他的な展開に生き残りをかけてきたが、このところ深刻な財政難に陥っていた。

今後ペンスキー・側がVarietyのブランド・イメージをどのように自社のメディアに活用していくのかひとつのポイントとなる。また、これまで互いに飽くなきスクープ合戦、いや舌戦をも繰り広げてきたDeadlineとVarietyが同じ屋根の下でどのように共存していくのか、この業界の進化論の行方を見守る上でも重要な観察材料となりそうだ。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

2012/09/05

【NEWS】東京国際映画祭オープニング作品決定

今年も東京国際映画祭が10月20日(土)~28日(日)に開催される。そのオープニング作品がパラマウント配給の『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』に決定した。本作は日本でもお馴染みの“シルク・ドゥ・ソレイユ”による超人的であり、幻想的でもある世界観を3Dカメラにて捉えた作品。『アバター』や『タイタニック3D』で3D技術を極めたジェームズ・キャメロンが製作を、そして『シュレック』や『ナルニア国物語』のアンドリュー・アダムソンが監督を務める。11月9日より全国ロードショー。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

2012/08/16

【NEWS】47 RONIN、またも公開延期

映画スタジオのユニバーサルが2013年における待機作の米公開日を発表した。まずは"Kick-Ass 2"が6月28日。デンゼル・ワシントン&マーク・ウォルバーグ主演のサスペンス・アクション"2 Guns"が8月16日。『ラブ・アクチュアリー』や『パイレーツ・ロック』のリチャード・カーティス監督がレイチェル・マクアダムスを主演に送る最新作"About Time"は5月10日。他にも"Jurassic Park 3D"が4月5日、ジェフ・ブリッジス&ライアン・レイノルズ主演のスーパーナチュラル・アクション"R.I.P.D."は7月19日。ジェイソン・ベイトマン&メリッサ・マッカーシー主演のコメディ"Identity Thief"は2月8日となった。

またこの中でいちばんショックなのはキアヌ・リーヴス主演で日本の忠臣蔵の物語を描く"47 Ronin"が当初の2012年11月から大幅に後退し、新たな公開予定日を2013年のクリスマスとしたことだった。本作が公開時期を後退させるのはこれが2度目。再撮影やVFX作業などで更なる時間を要するということだろうか?

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

2012/08/15

【NEWS】ストップアニメーション名匠の新作が製作中止に

米業界紙バラエティによると、ディズニーは来年10月公開予定だったヘンリー・センリック監督のストップ・アニメーション映画を製作中止とする決定を下したそうだ。タイトル未決定の同作は昨夏よりロサンゼルスにある工房にて製作入りしていたが、まだ宣伝用の映像や画像はその一切が公表されておらず、またヴォイス・キャストも決まっていない。関係者によるとクリエイティブ面とスケジュール面における意見の相違が妥協点を見出せなかったことに今回の製作中止の理由があるようだ。

この決定は6月にリッチ・ロス(『ジョン・カーター』不発の責任を取るような形で失脚)からディズニーCEOの座を引き継いだアラン・ホーンにとって初の「製作中止決定」ということになる。

ヘンリー・センリックは『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や『ジャイアント・ピーチ』、また『コラライン』などの名作群で知られたストップ・モーション界の雄。これからディズニーが撤退した後、センリック監督はこのプロジェクトを他のスタジオに売り込むこともできる。もしも他に触手を伸ばす映画会社が出てきたならばこの企画も再び鼓動を刻み出すことになる。

ちなみにセンリック監督とディズニーとはもう一本、ニール・ゲイマン原作の"The Graveyard Book"の映画化でパートナーシップを結ぶことが決まっている。こちらは予定どおりディズニーにて製作続行される模様だ。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

2012/08/07

【NEWS】グレート・ギャツビーの公開日が来夏に後退

年末に米公開予定だったバズ・ラーマン監督(『ムーラン・ルージュ!』『ロミオ&ジュリエット』)による20世紀を代表する文学の3D映画化『グレート・ギャツビー』が来夏公開へと後退することが米ワーナーブラザーズより発表された。(予告編はこちら

Thegreatgatsby
このところハリウッド映画の公開日変更が尋常ではないほど頻発しているが、そのたびにオフィシャルな建前とその隠された本音とのギャップが注目を集めることも多い。ではこの『グレート・ギャツビー』はどうなのか?

と疑ってかかりたいところだが、これまでのところ否定的な声は聴こえてこないばかりか「スニーク・プレビューの結果を受けてクリスマス映画ではなくもっと多様な観客を呼び込めるサマームービーとして売り出していこうということになった」とのこと。米興行ではクリスマス~ニューイヤーシーズンも映画館の掻き入れ時として知られるが、しかし『アベンジャーズ』や『ダークナイト・ライジング』のような大ヒットが生まれるのはサマーシーズンと相場が決まっている。

ただしこの公開日移動によって『グレート・ギャツビー』が今年度のアカデミー賞に絡んでくる可能性は無くなった。ワーナー関係者にとってはその部分も併せての大きな決断だったものと思われる。

また、今年の12月には『グレート・ギャツビー』の主演レオナルド・ディカプリオが悪役に扮するクエンティン・タランティーノ監督作"Django Unchained"の米公開も控えていることから両作品のバッティングを回避したのではないかと推測することもできる。

F.スコット・フィッツジェラルドが原作に詰め込んだ世界観がエモーショナルな部分も含めて目を見張る3D映像で彩られているという本作。クラシックという概念を打ち破り、どれほどの層の厚い観客に向けて訴求力を高めていけるのか、来夏に向けてのマーケティング手法にも注目していきたいところだ。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

2012/07/07

【NEWS】英国でのビデオ売り上げはいまだ好調?

世界的にもソフト産業の不況が言われる中、イギリスにおける2011年のDVDやブルーレイの売り上げも7.2パーセント下落している。だが、それでもなお英ビデオ協会が発表した新たな報告書によると、今もなおDVD&Blu-rayの売り上げ(レンタル&販売)はエンタテイメント業界を支える大きな収益となっているという。2011年におけるビデオエンタテイメントの総売り上げは計23億ポンドに昇り、これは劇場の総売り上げ11億ポンドを大きく上回る数字だ。

Inbetweeners中でも顕著だったのは昨年のイギリスで大ヒットを記録した"Inbetweeners"というチャンネル4の青春コメディドラマの映画化。これは350万ポンド(4億5千万円ほど)という低予算ながら、結果的に世界で4500万ポンドの興行収入をもたらした。しかしながらこれらの劇場売り上げとテレビ放送などでの売り上げを合わせても全体の収益の46パーセントに過ぎず、あとの54パーセントはすべてビデオセールス(DVD&Blu-rayレンタルや販売)によるものだという。

Senna 他にも、今回の報告書ではイギリスに関わりのあるヒット作のDVD収益の割合が挙げられている。サイモン・ペッグ主演のイギリス映画『ポール』はビデオ(レンタル&販売)収益が60パーセント、またF1の神様と言われたアイルトン・セナにまつわるドキュメンタリー"Senna"はビデオ収益が62パーセントを占めた。一方、イギリスを舞台にした実質的なハリウッド映画『シャーロック・ホームズ/シャドウゲーム』のビデオ収益は43パーセントにとどまり、あとの57パーセントは劇場やテレビからのものだった。

Who またテレビ分野におけるソフト市場の好調ぶりも強調されている。BBCの人気シリーズの「ドクター・フー」は国内外のビデオセールスが総売り上げの半分を占めているし、また人気ドキュメンタリー「プラネット・アース」はそのDVD版が世界で700万本もの売り上げを記録しており、それらの収益をもとに後発シリーズ「フローズン・プラネット」を立ち上げるなどの利益の循環が進んでいる。ITVの人気ドラマ"Downton Abbey"も右に同じだ。

なお、デジタルコンテンツのシェア上昇も侮れない。まだ全体に占める割合は低いながらも、その売り上げは1年間で昨年の3割増しとなっているという。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

2012/06/19

【NEWS】映画興収EU諸国で格差拡大

ギリシアとスペインの財政危機に端を発し今や存亡の危機とまで言われているEU。そんな中、Varietyがヨーロッパ諸国の映画興収の推移を伝えている。

まず最も下降が顕著なのはイタリアだ。2011年には前年比10パーセント減だったのに対し、2012年の1月から6月までの映画興収の合計は前年同時期に比べて12パーセント減の3億7200万ドルにとどまった。

スペインはどうだろうか。昨年は2.7パーセント減という僅かな下げ幅だったのに対し、2012年は一気に12パーセントもポイントを下げている。

同じく財政状況の悪化が懸念されているポルトガルでは、2011年における3パーセント減から2012年では11パーセント減へと状況を悪化させている。

ギリシアに関してはまだ2012年の中間報告が出されていないが、2011年には7パーセント減、2010年には8パーセント減という下落傾向が続いている。

アイルランドも2010年、2011年に引き続き2012年も減少し、その下げ幅は7パーセントに昇っている。

映画興行は仮に若干数字を下げると翌年にはその反動で若干持ち直すという波の満ち引きのような動きを示すことが多いが、2年連続で立て続けに下降線をたどるという状況はその満ち引きの重力が成立しないほどの対外的な力にさらされていることを意味する。専門家の指摘によると、経済不況による25歳以下の失業者の増加がこの下落率を高めている一因を担っているという。

なるほど、どの国においても映画興行は封切後の週末にどれだけ爆発的に客足を伸ばせるかがその後のロングランヒットを決める決定打となる。そして多くの場合その原動力を担うのは流行に敏感でなおかつ元気あふれる若年層だ。そんな彼らが映画館から足を遠ざけているのだとしたらそれは業界にとって大きな痛手となりそうだ。もしかするとシニア割引よりもヤング割引を実施しなければならないくらいに事は深刻なのかもしれない。

かといってこの状況がEU全体に広がっているかというとそうでもなく、フランス、ドイツ、イギリスといった国々は依然として興収的に良好な状態が続いているという。

映画はそもそも不況に強いエンターテインメントとして知られてきた。『アーティスト』でも示されていたように、1929年の世界不況を経験しても映画業界だけはサイレントからトーキーへの発展も相俟って大きな成長を遂げ、庶民の沈む心を明るく照らし続けた。

その魔法はもはや消えかかっているのだろうか。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

2012/06/03

【興行】アベンジャーズ、米歴代興収3位に

世界で大ヒット街道を驀進する『アベンジャーズ』の米興収がついに『ダークナイト』の5億3300万ドルを越え、米史上第3位にまで浮上したことが明らかとなった(現在の累計興収は5億3811万ドル)。残るは1位の『アバター』(7億6050万ドル)と2位の『タイタニック』(6億5861万ドル)のみとなる。

Avengers_assemble_team_assembled_mo
なお、世界興収に目を向けると、こちらも『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』(13億2800万ドル)を越えて史上第3位に浮上している(累計興収13億3130万ドル)。こちらも1位、2位は米国内と変わらず、『アバター』(27億8230万ドル)と『タイタニック』(21億8530万ドル)というジェームズ・キャメロン作品の高い壁が相変わらずそびえ立つ。

米でも世界でもまだまだ『アベンジャーズ』の勢いは続きそうな気配。しかしながら今夏は『アメイジング・スパイダーマン』や『ダークナイト・ライジング』といったブロックバスターも待機している。今後、両者が互いの利益を食い合わず、まさに垣根を越えたヒーロー連合として興収の面でも共に切磋琢磨しあっていけることを望むばかりだ。

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

2012/05/29

【NEWS】ウェス・アンダーソン最新作が新記録樹立

Moonrisekingdomposter2カンヌ映画祭でオープニング上映という大役を務め上げ、世界的な注目を浴びたウェス・アンダーソンの最新作"Moonrise Kingdom"。先週末より北米4館にて限定公開が始まっている本作の1館あたりの興収アベレージが130,752ドルを記録し、一般公開された実写映画としては『ドリームガールズ』の12万ドルを越える米史上(アベレージの)最高値をマークしたことが明らかとなった。この先、ニーズにあわせて週ごとに数百館ずつ劇場数が追加されていくことが予定されている。

それほどの人気作ならば最初から大規模公開しちゃえばいいのに、との声も聞こえてきそうだが、映画市場における「限定公開」にはあえて間口を狭めることによって観客による口コミ力を強めたり、あるいは小規模公開で得た観客反応をもとに配給&興行側が今後の大規模展開に備えたりという意味合いが隠されている。何よりも今回のように劇場が観客で溢れかえった状態だと、それが全米4館だけであったとしても、観客の心に「流行ってるんだなあ」というイメージが体感的に刻まれ、それが効果的な宣伝となって裾野を広げていくことになる。どんなビジネスでも需要と供給のバランス(その操作)って大事ですね。

*劇場あたりのアベレージ興収に関してはアニメ作品が圧倒的に強く、全ての映画を総合した歴代1位には『ライオンキング』の79万ドル(2館)、2位には『ポカホンタス』の45万ドル(6館)、3位には『プリンセスと魔法のキス』の39万ドル(2館)がそびえたつ。"Moonrise Kingdom"はそのランキング9位。『ドリームガールズ』は10位。

*ウェス・アンダーソン作品を米興収順(アベレージ順ではなく、累計興収順)に並べると以下のようになる。

cf.(1)ロイヤル・テネンバウムス/5200万ドル、(2)ライフ・アクアティック/2400万ドル、(3)ファンタスティックMr.FOX/2100万ドル、(4)天才マックスの世界/1700万ドル、(5)ダージリン急行/1200万ドル

この記事が参考になりましたら、クリックのほどお願い致します。

TOP】【レビュー】【TWITTER

|

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

50音順タイトル | awards | BOOKS | memo | NEWS | TOP | trailer | WORDS | 【Hero】 | 【my French Film Festival 2011】 | 【おいしい映画】 | 【お年寄りが元気!】 | 【アート×映画】 | 【クラシック音楽はお好き?】 | 【ドキュメンタリー万歳】 | 【メモ】英国王のスピーチ | 【レビュー】 | 【劇場未公開作】 | 【劇薬!】 | 【地域:TOKYO発】 | 【地域:アジア】 | 【地域:中東発】 | 【地域:仏国発】 | 【地域:北欧発】 | 【地域:南米発】 | 【地域:英国発】 | 【学園という名の社会】 | 【宇宙で逢いましょう】 | 【家族でがんばる!】 | 【文芸】 | 【新感覚アクション】 | 【映画×スポーツ】 | 【映画×偉人】 | 【生きるためのファンタジー】 | 【監督:クリント・イーストウッド】 | 【監督:ジョー・ライト】 | 【監督:ミシェル・ゴンドリー】 | 【紛争】 | 【素晴らしき、黙示録の世界】 | 【脚本:ピーター・モーガン】 | 【音楽×映画】 | アウシュヴィッツ訪問 | イベント、取材 | クエンティン・タランティーノ | ジョゼフ・ゴードン=レヴィット | スティーヴン・キング | スティーヴン・スピルバーグ | 一言レビュー | 今年のベスト | 今年のベスト(2013) | 今年のベスト(2006) | 今年のベスト(2007) | 今年のベスト(2008) | 今年のベスト(2009) | 今年のベスト(2010) | 今年のベスト(2011) | 今年のベスト(2012) | 全米BOX OFFICE | 再起復活ベン・アフレック | 旅の記録 | 映画業界