難民映画祭(Refugee Film Festival)

7月16日(水)から26日(木)まで、UNHCR主催の「第2回 難民映画祭」が開催されるそうです。これは日本人に世界の難民の実態を知ってもらうために、アジア、アフリカ、中東などで製作された難民問題に関する映像作品を一挙に無料上映するイベントで、ラインナップの中にはこの機会にしか観れない貴重なドキュメンタリー作品も数多く含まれています。

もはやテレビの効力が無に等しくなってしまった今、私たちはむしろ自分の足を使って、このような意義ある機会を探し歩くべきなのかもしれません。

会場は、東京日仏学院、ドイツ文化センター、イタリア文化会館、スウェーデン大使館の4箇所。映画とは普段、私達に何かしらの“夢”を見せてくれるものですが、今回の上映作品群のように“どうしようもない現実”を突きつけられたとき、はたして会場はどのような雰囲気に包まれるのか、とても気になります。そしてどんなに過酷な実態に打ちのめされたとしても、そこで決して絶望せず、深い暗闇の中にさえ光を見出そうとするのが人間の本質だとも思うのです。

いまの日本に生きていると、どんどん視野が狭くなり、結論が安易になり、世界の裏側の出来事なんて瞬時に忘却してしまっている自分がいます。そういう悪い要素をいかにして取り除けるだろうか。そう考えていたときにこの映画祭のことを知りました。別に多くのことを望んではいないし、肩組んで「We Are the World~♪」なんて歌い出すガラでも全然ありませんが、ただじっとしていても何も始まらないので、期間中は出来るだけ足を運んでみたいと思います。

難民のため、というよりは、まずは自分のために。

| | トラックバック (0)

カンヌ映画祭が閉会しました

というわけで、第60回カンヌ映画祭が閉幕しました。パルムドールを受賞したのはルーマニアの新鋭、クリスチャン・ムンギウ監督による『4ヶ月、3週と2日』(4 Months, 3 Weeks and 2 Days)でした。

そして日本からコンペ出品された河瀬直美監督作の『殯(もがり)の森』は、次点にあたるグランプリを受賞。あのカンヌでのカメラドール(新人監督賞)受賞からちょうど十年目の節目の年に、本当に大きな栄光に輝きました。その受賞スピーチが他のどの受賞者よりも心に沁みたので、急いでメモしたのでところどころ間違っているかもしれませんが、自分のためにもここに書き添えておきたいと思います。

映画を作り続けてきて良かった
映画を作ることは本当に大変なことです
これはすごく人生に似てると思います

私達の人生は、こんなに哀しくて、痛くて、混乱することがいっぱいあると思います
そして心のよりどころを求めるんだと思います

でもそれを、お金とか、車とか、形あるものに求めること

それらが満たしてくれるのは
ほんの一部だと思います

目に見えないもの、光、影、亡くなった人の面影

そういったものによりどころを見つけたとき
たった一人でも立っていられる
そんな生き物なのだと思います

そういった映画を評価してくれてありがとう
この世界は素晴らしいと思う

『殯の森』は6月23日より東京・渋谷シネマアンジェリカで先行公開。その後、7月7日より大阪・九条シネ・ヌーヴォほか、全国順次公開となる模様です。

| | トラックバック (0)